一つの理想的な決定方法
A.目的:できるだけ多くの人が納得し易いように、いろいろなレベルでべストバランスの意思決定を行う。
B.物事を決める上での一般問題点: 物事の決め方はいろいろありますが一般的に次のような問題点があるでしょう。
1. 民主的議論は紛糾し決定が遅くなる、または結論を出せない。 一方はメリットばかり主張し、他方はそのデメリットばかり主張して議論は平行線になる。適切にタイムリーに調整、妥協できない。
2. 一方的な決定は、決定が早くてもいろいろな意見が十分に反映されず、情報漏れも起こり、分析が不十分になり、後で問題がいろいろと出てくる。
3. 多くの人に議論に参加する機会が与えられず、議論の過程が分からず、不満、不信が残る。
4. 議論は全体的長期的に考えて最善を尽くしたか分からない。
5. 数字も使って極力事実を究明したかどうか分からない。
6. 問題がある、想定外等と言って議論を止めてしまう。または議論のまとめ方が分からない。
7. 恣意的な要素が入る。
C. 決定の方法:以上の問題点を最小にするための決定方法は次の通りです。
1. メリットとデメリットをリストする。
2. 次にメリットを最大限に、デメリットを最小限にする方策を参加者全員で考える。
3. それぞれの価値、重要性によって皆で点数をつける。(全員の点数の平均点は一つの目安)
4. 数値化できないものはとりあえず?として最後の全体的判断の時の参考にする。
5. 必要によって短期、中期、長期に分ける。
6. 部分的に特に詳しい分析が重要な場合はその部分用の用紙を用いる。
7. 総合的に判断し決定する。基本的には全体的に考えてメリットがより大であれば採用する。
または議論の過程、結果を説明し、最終決定者が決定する。
D.この方法の良い特徴:
1. 考え方の基準が分かり易い。
2. 誰の意見、何の情報でも、どこかに位置付けし、始めから無視することはしない。
3. 議論の過程が明らか。
4. ベストバランスを見つけ易い。
5. 皆で納得し易い。
6. 議論、分析を説明し易い。記録し易い。
7. 会社経営でいえば従業員に経営意識、参加者意識を持たせ、モラルを上げ、能力を伸ばす。
8. 通常メリット派、デメリット派に分かれ対立するところ、再度全員でメリットを最大限に、
デメリットを最小限にする方法を考えるのでその対立は最小限にできる。または団結が増す。
E. 補足:
1. 理想的な方法とは: 確かなリーダーシップと信頼できるタイムリーなボトムアップとの両立、十分な分析と早く的確な決定です。議論を繰り返す、または時間をかけて慎重に議論する、様子を見る、 ということはスマートではありません。慎重にということは時間をかけることを意味しません。論理的、全体的に、漏れのないように考える、想定外をなくす、十分な意見の反映、情報の収集、的確な分析を素早く行うことです。
2. 分析力と態度が大事: 何かをしようとすると、多くの場合メリット(プラス面)とデメリット
(マイナス面)があります。マイナス面とはリスク、問題点、等です。大体は問題が多い、想定外、などと言って議論をやめてしまいます。 考えることはタダでできますからよく考えましょう。 経験、知識、知恵、分析力、想像力、頭の回転の速さ。公平、客観的、良心的な態度が必要です。感情的に、意図的に反対する、誇大に言う、といった態度では正しく分析できません。
3. 情報アナリスト:このような専門的社会的資格があるとよいと思います。 事前の段階として会社内でこのような処遇があれば良いと思います。
情報アナリストに必要な素要は:
1)客観的、良心的、建設的、公平な態度。
2)考え漏れ起こさない広い知識、全体的、論的思考能力。
3)いろいろな情報源から必要な情報を的確にピックアップし、情報をアレンジし、分析できる。
4)価値、物事の重要性の程度を的確に判断できる。
5)BEDを効果的に使える。
6)情報、論議を素早く整理し、他の人たちに分かり易く示せる。
7)さまざまな情報源、アイデアを活用して具体策を提供できる。
